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河川流域の生活文化(平成6年度)

(1)くらし向き

 10年前と現在及び将来のくらし向きについて、その結果を加重平均して指数をとったものが、図表2-2-14である。「山間」や「宇和海」よりも、マイナスの指数が低いが、将来は苦しくなるという危機感を抱いている指数は、「宇和海」「瀬戸内」よりも高い。10年前が「楽」だったという数値が高いにもかかわらず、現在について若干マイナスになっているのは、ここ数年の不景気の影響もあるのではないかと思われる。市町村別の数値には、あまり大きな相違はなかった。
 図表2-2-15より、年齢別のくらし向き指数を見ると、20~34歳の層が、10年前・現在・将来とも、くらし向きを「楽」と感じているのは、やや予想外であった。生活が「苦しい」と感じている層は、35~64歳の中堅の年齢層で、この年代の人々は、将来のくらし向きについても、厳しい予想が目立ち、種々の負担を一身にになって奮闘している、この世代層の人々の現実を浮き彫りにしている。

図表2-2-14 くらし向き指数(地域別)

図表2-2-14 くらし向き指数(地域別)


図表2-2-15 くらし向き指数(年齢層別)

図表2-2-15 くらし向き指数(年齢層別)