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河川流域の生活文化(平成6年度)

(4)地域活動への参加と近隣とのつきあい

 地域活動への参加状態についてみると、①町内会・自治会42.1%、②公民館活動36.1%、③スポーツ趣味の会27.1%等が上位を占めている(図表2-2-7参照)。婦人団体・青年団活動への参加がやや少なく、また「どれにも参加していない」が、「山間」「宇和海」「瀬戸内」の調査と比較して、やや多い。
 図表2-2-8は、各市町村別の地域活動への参加状況で、市町村開の格差が大きいものを選択して比較したものである。これを見ると、公民館活動への参加率は、丹原を除く東予地域が低く、町内会への参加率は、東中南予間でも、市町村ごとに数字の開きがある。また、東中予の市町では、「講・おこもり」の行事がほとんど見られないが、肱川流域では、昔からの「講・おこもり」の行事が、現在も連綿と受け継がれている点に特色がある。なかでも、肱川・河辺の地域行事への参加率は、全般に非常に高い。
 また、図表2-2-9より、近所づきあいについての意識を見てみると、「なにかにつけ相談したり、助けあえるような付き合いが望ましい。」と「一応の礼儀を尽くす程度のつきあいが望ましい。」が相対する形になっている。今年度の調査結果について、これを市町村別に見ると(図表2-2-9参照)、上記の「相談し助け合う」という濃密な近隣関係を望ましいと考える層は、肱川流域の町村と丹原町に多い。それに対して、大洲・西条・東予の市部、重信・川内・砥部等の松山市の近郊住宅地としての色彩が濃い町村では、そのような濃密なつながりを求めない傾向があるように思われる。

図表2-2-7 地域活動への参加(地域別)

図表2-2-7 地域活動への参加(地域別)


図表2-2-8 地域活動への参加状況(市町村別)

図表2-2-8 地域活動への参加状況(市町村別)


図表2-2-9 近所づきあい

図表2-2-9 近所づきあい