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河川流域の生活文化(平成6年度)

第1節 川への思い

 「1 川の思い出」では、加茂川、肱川、岩松川の三つの川に焦点を当てて、清流で泳いだり、魚を追ったりした日々を振り返る中で、川とともに育った人々の川への思いと、時代の推移の中で次第に遠ざかる川の姿について考えてみた。
 「2 川の伝統を守る人々」では、まず、江戸時代から大洲に伝わる古式泳法、神伝主馬流(しんでんしゅめりゅう)の伝統を守ろうとする活動を通して、川に寄せる熱い思いを探った。続いて、水神として知られる水天宮(すいてんぐう)をお祀(まつ)りする活動を通して、ふるさとの川を舞台とした地域づくりの現状を考えた。さらに、川の本質である「流す」をテーマに、「雛(ひな)流し」、「虫送り」、「燈籠(とうろう)流し」など、川とかかわりのある伝統行事を守ってきた人々やその復活を目指す人々の活動を取り上げて、人々の川へのこだわりを追った。