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県境山間部の生活文化(平成5年度)

(2)住み良さと魅力

 地域の住み良さと魅力について、それぞれ加重平均して「住み良さ指数」「魅力指数」を算出して見ると、「住み良さ指数」30.2に対して「魅力指数」15.4と低くなっている(図表2-2-4参照)。
 これを年齢層別にみると、若いものほど両指数とも(35~49歳が特に)低くなっている。また、県外居住経験のある人の方が若干低い。
 さらに、宇和海と瀬戸内と比べてみると、相対的に両指数とも県境山間部の方が若干低いようである。
 また、魅力を感じる要素としては、①人情、②風景や名所、③気候、④食べ物や特産物の四つの項目が全ての年齢層とも圧倒的に多い。宇和海や瀬戸内の海岸部の第1位は「気候」であるが、山間部では3位である。これは山間部の冬の厳しい気候によるものと予想される(図表2-2-5参照)。
 一方、魅力を感じない要素としては①経済的活力に欠ける、②良い就職先がない、③生活が不便、④文化的刺激がないの四つの項目が圧倒的に多い。これを宇和海と比較すると(瀬戸内の島々の調査の場合、若干調査項目が違っていたので比較できない。)、山間部の方が「経済的活力に欠ける」が相当高い。さらに、年齢層別にみると、49歳以下の者は「良い就職先がない」という要素が第1位で、50歳以上では「経済的活力に欠ける」が1位である(図表2-2-6参照)。
 全体としては、日常の生活では住み良いところではあるが、住み良さに比べて魅力にやや欠ける。「人情に厚いところ」ではあるが、「経済的活力に欠ける」ところであるといえよう。

図表2-2-4 住み良さ・魅力指数

図表2-2-4 住み良さ・魅力指数


図表2-2-5 魅力の要素上位4項目

図表2-2-5 魅力の要素上位4項目


図表2-2-6 魅力のない要素上位4項目

図表2-2-6 魅力のない要素上位4項目