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えひめ、昭和の街かど-生活を支えたあの店、あの仕事-(平成21年度)

第2節 くらしや産業を支えた動脈

 今年(平成21年)3月に始まったETC利用の高速道路や本四連絡橋の通行料金大幅割引により、今年度、波方(なみかた)・竹原(たけはら)フェリー、呉(くれ)・松山(まつやま)フェリーの廃止をはじめ、多くのフェリーや旅客船が廃止や減便になった。同様に県内にはかつて物流の動脈として人やモノを運び、地域の人々の生活や産業を支えてきたが、交通体系の変化により廃止されたり、姿を消しつつある交通手段がたくさんある。
 本節では、島々と都市部の港を結び、荷物や人を運ぶことで島のくらしを支えてきた渡海船(とうかいせん)と、別子銅山(べっしどうざん)の大動脈として産業の発展に大きく貢献した別子鉱山鉄道を取り上げ、人やモノを運ぶ仕事に携わってきた人々の仕事や仕事に対する思い、生活の変化について探ろうと試みた。