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えひめ、昭和の街かど-生活を支えたあの店、あの仕事-(平成21年度)

1 鉄を鍛える-村の鍛冶屋-

 「しばしも休まず槌(つち)打つ響 飛び散る火花よ はしる湯玉 ふいごの風さへ息をもつがず 仕事に精出す村の鍛冶屋」と長く全国の小学校で愛唱されてきた『村の鍛冶屋』は昭和60年(1985年)にすべての教科書から完全に消滅した。同様に、かつてはどこの村にも1軒はあり、村人の生活を支えてきた鍛冶屋が、現在(平成21年)は県内でも10軒余りになっている。
 次第に姿を消しつつある鍛冶屋の仕事と生活の変化について、大洲(おおず)市河辺(かわべ)町で鍛冶屋を営む**さん(昭和2年生まれ)に話を聞いた。