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わがふるさとと愛媛学Ⅶ ~平成11年度 愛媛学セミナー集録~

◇晴れの舞台に

 さらに、こうした青年部の活動を十分に評価していただいた商工会から、「砥部焼まつり」の際に演奏会を開くように依頼が来ました。今度は、ステージの上で何百人もの聴衆を前にした演奏です。しかし、活動の勢いに乗っているわたしたちに、この依頼を断る理由は全くありませんでした。曲目を増やし、演奏の練習を重ねていきました。お願いしていた陶琴の型もでき、砥部焼まつりまでには陶琴も含めて予定していたすべての楽器が出来上がりました。
 今年(平成11年)の4月18日、砥部町中央公民館において砥部焼楽器演奏会が開催されました。当日は、雨天にもかかわらず会場の客席はほぼ満席になりました。特にオカリナのソロ演奏では、透き通った音色が会場一杯に響き渡り、それまではしゃいでいた子供もしんと静まり、ステージにくぎ付けになるほどでした。すべての曲目の演奏が終わると、聴衆の皆さんから温かい拍手をたくさんいただき、わたしたちは生涯で忘れることのできない感動と思い出を胸に刻むことができました。
 青年部では、これからも砥部焼楽器の演奏活動を長く続けることができるように、部内に砥部焼楽器活動班を新たに作り、いろいろなイベントに参加していこうと張り切っています。
 以上でわたしの話を終わり、続きまして楽器演奏に移らせていただきます。