データベース『えひめの記憶』
わがふるさとと愛媛学Ⅵ ~平成10年度 愛媛学セミナー集録~
Ⅲ 小田川の自然と五十崎のくらし
■目 的
清流小田川の豊かな自然に育まれてきた五十崎の歴史や文化に焦点を当て、身近に貴重な調査対象があることを有識者の対談から浮き彫りにするとともに、地元在住の方々による調査研究活動の実践例とその成果について発表を得、発表者同士の討論や質疑応答を通じて、水辺をいかした町づくりを目指す五十崎のくらしについて考察しながら、身近な地域学習~愛媛学~への参加を呼び掛けます。
■内 容
□開催日 平成10年8月30日(日)
□場 所 五十崎町中央公民館
□テーマ 「わがふるさとと愛媛学」~小田川の自然と五十崎のくらし~
□主 催 愛媛県生涯学習センター
五十崎町・五十崎町教育委員会
□日 程
13 : 00~13 : 30 受 付
13 : 30~13 : 40 開会挨拶(愛媛県生涯学習センター・五十崎町)
13 : 40~14 : 40 対談講演
県外講師:森下 郁子(淡水生物研究所所長)
県内講師:守谷 和久(えひめ地域づくり研究会議代表運営委員)
14 : 40~14 : 50 休 憩
14 : 50~16 : 30 ワークショップ〔地元の方々4人の発表と討論〕
コーディネーター:守谷 和久(えひめ地域づくり研究会議代表運営委員)
地元発表者:田中 一(内水面漁業)
沼井 光博(手すき和紙製造業)
佐野 善徳(環境保全サークル「せせらぎの会」代表)
福積あさみ(主任児童委員)
■出演者プロフイール
□対談講演(県外講師)
〇森下 郁子(淡水生物研究所所長、大阪府豊中市在住)
アユ博士宮地伝三郎の共同研究に加わり、世界の河川生物の生物学的水質階級地図の作成に参加するなど、水環境に詳し
い。
著書:「川の健康」「川と湖の博物館」他
□県内講師・コーディネーター
〇守谷 和久(えひめ地域づくり研究会議代表運営委員、川之江市在住)
新しいまちづくりの視点として「環境」と「地域」をベースにハード及びソフト面も含めたアプローチを行っている。具
体的には森と川そして環境マネージメントシステムを研究中である。
□ワークショップ(地元発表者)
〇田中 一(内水面漁業)
子供のころから小田川で育ち、アユ漁や四つ手網漁等を営み、また、錦鯉の愛好会を組織し永年会長を努めた。現在も、
川エビの養殖を行うなど、小田川の番人的存在である。
〇沼井 光博(手すき和紙製造業)
都会よりUターン後、家業の手すき和紙工場の経営を引き継ぎ、伝統的工業品である手すき和紙の伝承と普及に努めてお
り、大洲和紙の歴史や製法に詳しい。
〇佐野 善徳(環境保全サークル「せせらぎの会」代表)
町内の建設会社に務めるかたわら、小田川の環境保全サークルを組織し、環境にやさしい川づくり、町づくりへの提言や
実践活動を行っている。
〇福積あさみ(主任児童委員)
福祉や環境ボランティア活動を長く続け、特に子供たちを対象にした公民館主催の自然ウォッチング教室には毎回参加す
るなど小田川の環境保全に深い関心を持っている。