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わがふるさとと愛媛学Ⅴ ~平成9年度 愛媛学セミナー集録~

◇海に育(はぐく)まれて

 私は、内海(うちうみ)村(南宇和郡)に育ちました。リアス式海岸の小さい村ですので、すぐ前が海、後ろは山が迫っていて、段々畑になっています。多くの家庭が、イモ作りと漁で生計を立てていました。このような環境の中で、私も子供のころから自然に海と親しんできました。
 父はタコ突きの名人でした。ですから夏になると白いデカパンをはいて、四角い木箱で底にガラスを入れた水中メガネのようなものを自分で作り、金突きを持ってクコを突きに出掛けます。毎日10匹とかそれ以上を捕ったりする時もありました。私は父が大好きでしたので、父がすることをまねようと、すぐに私もタコを捕るようになりました。夕食の材料がないと聞いたら、「じゃあ私が捕ってこよう。」と言って、タコやアワビを捕ったりしました。もちろん素潜りですよ。
 私が大学生の時のことです。先輩から、スキューバダイビングをやってみないかと勧められました。それで始めてみたのですが、その時、世界観がちょっと変わりました。それから今まで、少しずつ潜り続けて、気が付くと18年が過ぎました。それでは、皆さん、私と一緒に海に潜ったつもりで、次のスライドを御覧ください。なお、このスライドですが、私が撮ったものではありません。私の友人から借りてきたものです。