データベース『えひめの記憶』
わがふるさとと愛媛学 ~平成5年度 愛媛学セミナー集録~
1 いかだ流しから学んだこと
青年会議所は、大洲市を中心に企業活動を行っている、20~40歳のメンバーで構成されている。豊かな社会を目指して、様々なイベントを企画してきたが、その企画の中心は肱川であった。
昭和59年の大洲市制30周年の協賛イベントとして、肱川でなければやれないことをということで、第1回のいかだ流し大会を企画した。
まず一度下って見ようということで、5月に試験的に我々でいかだに乗ってみた。やはり、我々の子供の時に比べると、非常に河が汚れており、その点は失望した。しかし、道路から見るのとはまた違う、川面から見る肱川流域の自然は本当に豊かで、心打つものがあった。こういう川の美しさを、ぜひ子供たちにも見せてやらねばならないと、思ったのである。
第1回は90艇、100人が参加し成功したが、その後の反省会で審査をいただいた年配者から、「このいかだ流しはよかった。しかし、一番喜んどるのは肱川じゃろう。」といううれしい言葉をいただいた。
いかだ流しも今年度で10回目となり、地元に定着した行事となり、喜んでいる。