3 年寄の知恵を生涯学習に活用する愛媛学を
子供たちは身近な物語が好きである。一見無関心にみえるが、本当は聴きたいのである。まずそこに話の宝がいっぱいあることに気づかせたら、ものすごく意欲的になる。それはかつて『三善生活誌』をまとめた私の体験である。私は当時の輝いた児童の瞳にどれほど励まされたことか。
昔を語り、残すには、今しかない。この時期に愛媛学が起こったことが、私は本当に嬉しい。家族に郷土誌が語れる雰囲気をつくれば、きっと子供も新しい成長の芽が生まれる。物語のある家族であってほしい。その主役は主婦である。