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宇和海と生活文化(平成4年度)

1 地域に対する意識②

(2)住み良さと魅力

 地域の住み良さと魅力について、それぞれ加重平均して「住み良さ指数」「魅力指数」を算出して見ると、「住み良さ指数」36.8に対して「魅力指数」18.5と低くなっている(図表2-2-4参照)。
 これを年齢層別に見ると、若い年齢層ほど両指数とも低くなっている。また、県外居住経験のある人の方が若干低い。
 さらに、魅力を感じる要素としては、①気候、②人情、③風景や名所、④食べ物や特産品の4つの項目が全ての年齢層ともに圧倒的に多い。その比率を見ると、高年齢層ほど気候要素が高くなっている(図表2-2-5参照)。
 一方、魅力を感じない要素としては、①良い就職先が無い、②経済的活力にかける、③生活が不便、④文化的刺激がないの4つの項目が圧倒的に多い。これを年齢層別に見ると、若い者ほど「良い就職先がない」という要素が高くなっている(図表2-2-6参照)。
 全体としては、日常の生活では住み良いところではあるが、住み良さに比べて魅力にやや欠けるという評価をしている。

(3)気   質

 南予人の気質には、「89県民性」の結果から「温和で人情味に富み、物事に慎重であるが、消極的である」63.7%とされているが、今回の結果は52.2%と低い(図表2-2-7参照)。これは、今回の調査が宇和海の沿岸地域であることにより、次年度以降の県境山間部の調査結果を待たねばならないが、「豪放で生気に富み、調子がよいが、細かいところに気がつかないところがある」が県平均より高いことからも、大洋へ向かっての活動性が推測される。また、年齢層別では若い年齢層ほど、性別では男性、県外居住の有無では経験のある人の方がより南予人気質が強いようである。

図表2-2-4 住み良さ・魅力指数

図表2-2-4 住み良さ・魅力指数


図表2-2-5 魅力の要素上位4項目

図表2-2-5 魅力の要素上位4項目


図表2-2-6 魅力のない要素上位4項目

図表2-2-6 魅力のない要素上位4項目


図表2-2-7 気質(人の印象)

図表2-2-7 気質(人の印象)