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えひめ、人とモノの流れ(平成19年度)

(5)海底ケーブルによる電気の導入

 「魚島で初めて電灯がついたのは、大正12年(1923年)で個人経営の蒸気機関の自家発電施設でした。昭和24年(1949年)には村営となりましたが、点灯は日没から午後11時まででした。電灯がついたのは早かったのですが、それ以後の進展がなく、24時間点灯が住民の長い間の夢となっていたのです。
 離島振興法の適用を受け、海底ケーブルを引き、四国電力の電灯がついたのは、昭和43年(1968年)のことでした。
 この電気導入は住民の生活を大きく変えました。島ではこの電気導入によってテレビ100台、その他の電気製品が大量に出回りました。こうして永年不便であった電気がやっと都市並になり、島も人の心も本当に明るくなりました。またこの電気導入は産業の振興にも、大いに役立ち、のりの加工場の全自動加工機の操業や、漁業組合の大型冷蔵施設の稼働ができるようになったのです。」