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えひめ、その住まいとくらし(平成17年度)

第3章 あのころ、そして今

 本章では、昭和初期から高度経済成長期ころまでの、交流・社交の場や学びの空間について探るとともに、人々の日々の生活とのかかわりを聞き取り調査により明らかにしようと試みた。また、古民家の保存や再生、町並み保存や地域おこしの動きについても探った。
 「1 集う」では、松山(まつやま)市大街道(おおかいどう)、松山市北条(ほうじょう)、東温(とうおん)市南方(みなみかた)で劇場・映画館を、西予(せいよ)市宇和(うわ)町では共同風呂(ぶろ)、今治(いまばり)市大西(おおにし)町では石風呂(いしぶろ)、かつて鉱山町として栄えた新居浜(にいはま)市東平(とうなる)地区では劇場、浴場、接待館、娯楽場などを取り上げ、建物や内部の構造、当時の人々の思いやくらしとのかかわりなどについて探った。
 「2 学ぶ」では、伊予(いよ)市双海(ふたみ)町の伊予(いよ)市立翠(みどり)小学校と今治市常盤(ときわ)町の愛媛県立今治南高等学校を取り上げ、歴史のある木造校舎や教室、施設などについて探るとともに、卒業生やかかわった人々の思いなどを明らかにしようと試みた。また、喜多(きた)郡内子(うちこ)町五十崎(いかざき)地区では、学校以外の学びの場や空間について探った。
 「3 守り伝える」では、喜多郡内子町石畳(いしだたみ)地区を取り上げ、古民家の保存や再生にかける人々の思いやかかわりについて探った。また、宇和島(うわじま)市津島(つしま)町の町並み保存や地域おこしの動きや平成16年に開催された「えひめ町並博2004」についても取り上げた。

図表3-1 「あのころ、そして今」で取り上げた調査地と調査内容

図表3-1 「あのころ、そして今」で取り上げた調査地と調査内容