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えひめ、その装いとくらし(平成16年度)

第3節 広がる装い

 この節では、かぶる、履く、寝る、包む装いについて取り上げる。生活者にとっては、自分で作り使ったわら草履のように思い出深い物もあれば、特別な思いもなく使った物もある。そのため専門店の力を借りながら、生活者の話を聞いた。
 「1 かぶる」では、今治(いまばり)市の人たちに、かぶり物全般を生活の中でどのように利用したかを聞いた。専門店の立場からは、松山(まつやま)市の帽子専門店の経営者、大洲(おおず)市の和傘職人に、帽子や和傘の歴史や作り方を探った。
 「2 履く」では、愛南(あいなん)町や久万高原(くまこうげん)町の人たちに、わら草履の作り方や生活のどのような場面でどんな履物を使ったかを尋ね、西条(さいじょう)市の履物店では下駄の作り方や、どのような職業の人がどんな履物を使うかを尋ねた。
 「3 寝る」では、久万高原町の人たちの布団への思いや暖を取る工夫、西予(せいよ)市で手作りの蚊帳(かや)や蚊対策の思い出、松山市の布団専門店で寝具の移り変わりや蚊帳、枕の特色を探った。
 「4 包む」では、松前(まさき)町で生活者の立場から風呂敷やふくさに対する思い出を、四国中央(しこくちゅうおう)市で風呂敷などの染色に携わった染物店の経営者にその技術や使い方を聞いた。

図表2-3-1 「広がる装い」で取り上げた調査地と調査内容

図表2-3-1 「広がる装い」で取り上げた調査地と調査内容

(行政区画は平成17年3月末現在)