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えひめ、昭和の記憶 ふるさとのくらしと産業26-松山市③-(令和6年度「ふるさと愛媛学」普及推進事業)

第2章 松山東部・南部の産業と人々のくらし

 松山(まつやま)市の東部・南部の平坦地では重信川とその支流である石手川、小野川、内川などの河川流域に水田が広がっており、稲作を中心に、麦類・タマネギ・ソラマメなどの冬季作物の栽培も盛んであった。周辺の山間部では森林が広がり、山麓部では温州ミカンやイヨカンなどの柑橘(かんきつ)栽培地が分布していた。また、この地域は古くから讃岐街道や土佐街道が通り、遍路道や椿神社の参道もあり、街道に沿って町が発展した。松山東部・南部の景観は、国道11号と国道33号の整備に伴い、農地の宅地化や大小の店舗・事業所の進出により変化した。
 本章では、松山東部・南部の人々の、地域の産業や文化とともにあったくらしや思いについて、その一端を明らかにした。