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えひめ、昭和の記憶 ふるさとのくらしと産業21 ― 今治市① ― (令和3年度「ふるさと愛媛学」普及推進事業)

第2章 山間部の産業と人々のくらし

 旧朝倉(あさくら)村(現今治(いまばり)市)は今治平野を潤す頓田川の上流に位置し、旧村内の山地は比較的なだらかであり、平地に恵まれた山村である。一方、旧玉川(たまがわ)町(現今治市)は蒼社川の上流に位置するが、山地は急峻(きゅうしゅん)であり、山間地に樹枝状の谷底平野が広がっている。このように両地域の自然環境には多少の差異が認められるが、いずれも農林業を主体とした地域で、今治市(旧市域)への農林産物の供給地としての地位を保ってきた。
 本章では、朝倉、玉川の両地域で農業や林業に従事した人々の、地域の産業とともにあったくらしや思いについて、その一端を明らかにした。



図表2-1-2 朝倉村のキュウリとイチゴの作付面積

図表2-1-2 朝倉村のキュウリとイチゴの作付面積

『愛媛県市町村別統計要覧』から作成