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伊予の遍路道(平成13年度)

第1節 十夜ヶ橋から三坂峠への道

 本節では、大洲市十夜ヶ橋から三坂峠(久万町(くまちょう)東明神三坂)に至るまでの主な遍路道を取り上げる。遍路道は「四国の辺地(へじ)、海辺の廻(めぐ)り」に逆らうように十夜ヶ橋から肱川(ひじかわ)の支流(矢落(やおち)川・小田川など)をさかのぼり、数か所の峠を越え標高400~800m前後の久万高原へと山中深く踏み込む。四十四番大宝寺、四十五番岩屋寺を参拝してから、松山や瀬戸内海を望む三坂峠に至る。とりわけ、十夜ヶ橋から内子町・久万町を経て松山市に至る間は、伊予の遍路道の中でも、難儀な山中の長い遍路行を特色とする。
 遍路道が通る市町村は、大洲市、喜多郡五十崎町(いかざきちょう)・内子町、伊予郡広田村、上浮穴郡小田町・久万町・美川村の1市4町2村である。