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伊予の遍路道(平成13年度)

1 古代・中世

 律令時代の伊予国では、京から通じる太政官道の一つとして、東予地域に南海道が通じていた。この官道は、讃岐国府から西進して伊予に入ると、まず川之江市妻鳥町にあったと推定される大岡駅を通過する。続いて近井駅(土居町)・新居駅(新居浜市)を経て小松町南川あたりで方向を北に転じ、周敷駅(東予市)を通って越智駅と伊予国府(共に今治市)に至るのである。そのほか延暦15年(796年)には、大岡駅から土佐国府に向かう途中の新宮村に山背駅が設置された。これらの諸駅には、馬5頭が常備されていたといわれる。