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えひめ、昭和の記憶 ふるさとのくらしと産業13-西予市①-(平成29年度「ふるさと愛媛学」普及推進事業)

第3章 地域をつないだ交通

 旧三瓶(みかめ)町では、浦々をつなぐ道路が長く未整備であったことから、古くから貨客の輸送においては、沿岸の浦々を結ぶ海上交通が人々の主要な交通機関として利用されてきた。
 一方、陸上交通をみると、昭和40年前後には、宇和島自動車が三瓶と八幡浜(やわたはま)、卯之町(うのまち)、宇和島(うわじま)を結ぶバス路線を有し、多くの町民が利用する陸上交通の足としての地位を保ってきた。
 本章では、地域の主要な交通機関であった渡海船の事業やバス事業に従事した人々の、仕事や地域とともにあったくらしに対する思いの一端について明らかにした。