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四国遍路のあゆみ(平成12年度)

5 多数度巡拝者と納札

 四国遍路の多数度巡拝者の筆頭は、280度巡拝した(280度目は長尾寺と結願の大窪寺を残した。)中務茂兵衛であるが、それ以外にも多くの人たちが50度、100度と巡拝している。江戸期から明治期にかけて、ほとんど歩き遍路で、八十八ヶ所を何十回も巡拝することは容易なことではない。それをあえてやり通すのは、その理由が何であれ、それだけでも遍路行者と呼ばれてよいように思われる。なお納札の色が巡拝度数によって変わっているので、多数度巡拝者とあわせて整理してみたい。