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四国遍路のあゆみ(平成12年度)

2 遍路にかかわった人びと

 ここでは、直接・間接に四国遍路にかかわり、その後の当人の人生や社会に大きな影響を与えた人々として、若き日の巡礼が力となり日本女性史の研究に確たる金字塔を打ち立てた高群逸枝(たかむれいつえ)と歌舞伎(かぶき)界の古老で演劇界の栄誉を受けながら引退後の四国遍路直後に投身自殺した市川団蔵(いちかわだんぞう)を取り上げ、これらの人物と遍路とのかかわりの一端を明らかにした。