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瀬戸内の島々の生活文化(平成3年度)

(21)桑名(くわな)神社社叢(温泉郡中島町粟井)

 社伝によると歌崎(うたざき)の網浦に古くから来名戸神が祭られていたところへ、延暦23年(804年)に厳島から市杵島姫命(いちきじまのひめのみこと)を勧請して創建したとされている。平安初期に中島に牧場がみとめられた後、守護神とし馬頭神(ばとうのかみ)を合祀している。
 境内はウバメガシの群生地として、町の天然記念物に指定されている。
 また、境内には、町指定天然記念物のカヤの大木がある。この木は、幹周450cm・樹高約21mで、境内内神社荒神社の神木であり、樹齢推定700年とされている〔寛政7年(1795年)の神社改帳に樹齢500年とある〕。