データベース『えひめの記憶』
瀬戸内の島々の生活文化(平成3年度)
1 生活意識調査の計画と設計
(1)目 的
瀬戸内の島の生活文化を総合的にとらえる基礎資料として、島の人々が生活に対してどのような意識を持っているかを調
べるために、芸予諸島・防予諸島の11町村の成人男女を対象に生活意識調査(以下、島内版と記す。)を実施した。
また、調査対象地域以外の人々が瀬戸内の島々に対してどのような印象を持っているかを調べ、島々の将来の展望などの
参考資料とするために、全国6地域の高校生及びその保護者を対象に意識調査(以下、島外版と記す。)を実施した。
(2)調査課題(島内版)
島々の生活文化の特質を把握するために、以下の各レベルについて調査した。
ア 地域レベル
過去から現在まで受け継がれてきた生活の基盤である地域に対し、生活者自身がどのような意識を持っているかを調べ
た。さらに、島外版と共通の調査項目を設けることにより、島外からの視点と比較考察を行った。
イ 家庭レベル
現在の日常生活を中心に、過去から将来への暮らし向きの変化や居住環境などに対する意識を調べた。とくに過疎化・
高齢化などの社会問題を抱える地域であり、老後の問題を重視した。
ウ 個人レベル
地域の特性は、究極的には個人の生き方・考え方を反映し、また、それらは地域の特性によって左右される。そこで、
個人の社会意識・満足度・価値観・生き方などを調べることにより、地域の特性を考察した。
(3)調査課題(島外版)
本調査対象地域以外の人々が瀬戸内の島々に対してどのような印象を持っているかを把握するために、「瀬戸内の島々」
に関する以下の質問項目について調査した。
・認知度
・来訪経験
・地域のイメージ
・居住希望と魅力
・色に例えての印象
・島々に暮らす人々の印象
・今後期待すること
・連想すること
(4)調査設計(島内版)
ア 調査地域:芸予諸島・防予諸島の11町村
イ 調査対象:20歳以上の男女個人
ウ 調査人数:各町村ごとに50人、計550人
エ 標本抽出法:無作為抽出法
オ 調査方法:留置調査法(対象者の自記式アンケート)
*配布・回収は各地の中学校・高等学校に依頼
力 調査時期:平成3年12月5日~20日
キ 調査実施:愛媛県生涯学習センター
(5)調査設計(島外版)
ア 調査地域:北海道、山陰、山陽、四国(瀬戸内側、太平洋側)、沖縄の6地域
イ 調査対象:高校生及びその保護者
ウ 調査人数:各地域ごとに生徒25人、保護者25人、計300人
工 標本抽出法:県庁所在地の普通科高等学校の中から無作為に協力を依頼する学校を選び、各校より任意の生徒25人、
保護者25人を抽出。
オ 調査方法:留置調査法(対象者の自記式アンケート)
*配布・回収は各高等学校に依頼
力 調査時期:平成3年12月10日~25日
キ 調査実施:愛媛県生涯学習センター
(6)回答者の属性
ア 島内版(回収率 93.6%)
イ 島外版(回収率 96.3%)
表4-1-1 島内版回答者の属性(年齢層別) (人) |
表4-1-2 島内版回答者の属性(町内別) (人) |
表4-1-3 島外版回答者の属性(年齢層別) (人) |
表4-1-4 島外版回答者の属性(地域別) (人) |