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砥部町

藤田近太郎

 川井の人。安政元年(1854)6月20日生れ。すぐれた資性の持主、明治13年学務委員に推されたのをはじめ、町村制実施以来、原町村の村会議員、役場に入って収入役、助役、さらに村長に推され、原町村政の要職歴任50余年、村治のために尽した。
 ことに、伊予郡農会長として地方産業発展のために尽した功績によって、帝国農会総裁梨本宮守正親王より表彰された。また、地区の財源の乏しいことを憂い、その基礎づくりに苦心し、山林に着目し、国有林の払下げに奔走し、明治41年(1908)、不要存置林として700町歩の払下げに成功し、連合区有林・学校林として育成をはかった。これによって、郷土発展の基礎をつくることに貢献したところは大きい。昭和45年(1970)3月、川井集会所前に、報恩之碑が建てられ、ながくその遺徳をたたえられている。(『砥部町誌』より)

①藤田近太郎翁頌徳碑(右)

①藤田近太郎翁頌徳碑(右)

伊予郡砥部町川井1393(川井集会所前)

②報恩之碑

②報恩之碑

伊予郡砥部町川井1393(川井集会所前)