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松山市

石井義郷(1812~1859)

 歌人。松山藩士。松山(現、松山市)を中心に活動した人。12、3歳から歌を好み、三浦幸郷・伊東祐根に学んだ後、海野遊翁(うんのゆうおう)に入門し歌のさまを教わり、長歌に優れた。『石井義郷歌集』、『石井家集』、『萩の露』、『芳宜(はぎ)の屋集』、『秋萩』などに多くの歌を残している。歌風は朴実温厚な人柄にふさわしく、端正な詠みぶりで、さまざまな題材を自在に詠みこなし、完成されたスタイルを持っている。星野久樹や藤田久徴ら門人も多く、松山幕末期の歌壇を指導した。(『愛媛人物博物館~人物博物館展示の愛媛の偉人たち~』より)