データベース『えひめの記憶』

えひめの記憶 キーワード検索

西条市

日野松太郎(1877~1939)

 吉井村長・県会議員。明治10年12月26日、周布郡玉之江村(現西条市)の旧庄屋日野孝太郎の長男に生まれた。4歳で父を失って家を継ぎ、やがて上京して学問に励んだが、母の懇請で帰郷した。29歳で吉井村会議員となり、明治44年吉井村産業組合を創設して組合長に推された。大正4年9月県会議員になり12年9月まで2期在職した。大正7年5月吉井村長に選任され、以来終身村政を担当、藺草の栽培、富有柿の奨励、ノリ養殖など地場産業の育成に努め、二宮尊徳の報徳精神による民力涵養運動を推進するなど多くの事績をあげた。昭和12年には県町村会長に推され、郡農会長・県農会副会長・帝国農会議員なども務めた。これらの功労で大日本農会総裁から緑自功労章、産業組合中央会から緑功労宣、自治50周年記念祝典に内務大臣表彰を受けた。昭和14年11月20日、61歳で没し、翌15年吉井役場前に頌徳碑が建立された。(『愛媛県史 人物』より)


①日野松太郎頌徳碑

①日野松太郎頌徳碑

西条市玉之江235-2、吉井公民館