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四国中央市

岩崎伊三郎(1849~1925)

 明治4年「解放令」が発令し、平等な社会が約束されても現実的には実践されなかった。明治10年、全国に小学校がつくられたが、平等に教育を受けることができない子供たちへの差別の厳しさを見かね、自宅を開放し寺小屋を創設。分教場として自ら教育に貢献した。一方、大人たちは、当時燃料として使っていたたきぎや枝を拾うための権利をめぐって差別を受け、生活ができないほどに追い詰められたが、伊三郎の指導のもと粘り強く一致団結して裁判を続け勝訴。その実績を礎に天満村議員選挙に最高点で当選し、村全体から差別をなくすことに尽力。その意志は差別に負けない子供たちを育てることを目的に結成された青年グループ「親友団」などに引き継がれ、平等な地域社会づくりへの先鞭となった。(『土居町50年のあゆみ・できごと』より)

①岩崎伊三郎顕徳碑

①岩崎伊三郎顕徳碑

四国中央市土居町天満1933、親友館前