データベース『えひめの記憶』
柳谷村誌
八 石造物
(一) 黒川薬師の手洗鉢(柳井川川前)
奉、天保一五年三月吉日と刻まれている。最初は黒川薬師堂にあったものであるが、明治四五年、川前大師堂に移転、大正二年川前公会堂新築に伴い再移転して現在に至る。これと同じものが早虎神社の境内にもある。
(二) 力 石(中津西村・西谷小村)
力石は部落のお堂など人がよく集まる所に置いてあった。昔は、若連中とか若い衆連中と呼ばれる青年の集りがあり、この若い人たちの間で人気があったものに力比べがあって、この力石が使われた。米一俵(六〇キロ)が基準にされた。この力くらべは、昭和一五・六年ころまでは若い者の間で行われていた。
西村大師堂力石。小村集会所跡力石。