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柳谷村誌

第三章 みず

 人類は水を得て定住し、水を求めて移動する。水が健康を支え、いのちを守ってくれる。いのちの生成が水との合一に因ったものとさえも考えられてくる。しかも自然は、おのずからの意志で、我々に水の無償供与を慣行し来った。実に大いなる恩恵である。
 水はみずからの意志で流動し自浄する。すばらしい本性である。
 人々はこれに気づいた。
 それに順応して、飲用水・灌漑水・工業用水・発電用水として次々に自生活域内に導入し、そして、エネルギー再生をめざして、自生活域外に排水する。こんな技術を活かしてきた。わが村における我々の水への対応に注目しよう。