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美川村二十年誌

四、農業補習学校

 明治三五年、小学校卒業後ただちに勤労に従事する者に対して、補習教育を行なうと同時に、簡易な実業教育を施すという目的から各市町村に実業補習学校の設置が奨励された。
 これが弘形村で実施されたのは、大正三年である。
 弘形尋常高等小学校に弘形農業補習学校が併設され、小学校訓導が教師を兼任していた。教科課程は修身・国語・数学・農業であり、女子はその上に家事裁縫があった。授業は夜間が主であって、実習等夜間で都合のわるい授業内容の場合、昼間行なっていた。
 教材は地域・季節に即したものを自由に取り上げて扱っていた。年度末には平素の操行及び学業成績を査定し、出席日数も参照して合格者に修了証書を授与していた。