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美川村二十年誌

二、地質・土壌

 大川嶺の南東や日野浦の東部にはチャートというひじょうに堅い堆積岩がある。御三戸嶽から久主ノ下にかけての石灰岩には小規模ながら鐘乳洞の発達も見られる。日野浦地区に起きている地すべりは「破砕帯地すべり」という種類の地すべりで、結晶片岩が風化してたくさん水を含むと起こるものである。
 大川部落の田畑の土壌は堂山川・木地川の運んできた土砂が堆積してできた沖積層の細砂壌土が主であり、川上になるに従がい土壌粒子が大きくなる。畑は一般に礫の多い埴壌土である。有枝部落の田畑の土壌は礫岩・砂岩・結晶片岩を母岩としてできた細砂壌土で黒褐色である。内分のような台地は火山灰土のいわゆる音地土壌である。上黒岩・中黒岩の土壌は緑色片岩・石灰岩を母岩としてできた細砂壌土が主である。日野浦地区の田畑の土壌は塩基岩とその類似岩を基岩とした火山灰土が主である。特に大谷一帯の土壌は酸性度が強い。