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美川村二十年誌

第二節 防犯対策

 終戦後、社会の複雑化により刑法犯が年毎に増加し、昭和三八年には一日平均七〇件と云う増加の傾向となり、警察では、「犯罪0の日」などの実践活動を通じ「犯罪をなくし、社会を明るくする」幅広い活動により、暴力犯罪や盗犯の防止運動をつづけて来た。
 これらの犯罪防止は、地域社会住民全体の任務と責任であることから、全県的に防犯団体が結成されることとなり、本村には美川村防犯対策協議会が結成され、「暴力の追放」「少年の非行防止」「盗犯の予防」についてあらゆる部門ごとに協議し、いちじるしい実績をあげた。
 昭和四〇年一月、この問題については今や研究・協議の時代ではなく実践の時代だとして、美川村防犯対策協議会を発展的解消し、美川村防犯協会を設立した。この防犯協会は住民の任意的・自発的に燃えあがって結成された団体であり、警察の行なう防犯活動とは、おのずからその角度も異り、防犯協会の行なう防犯活動と、警察が行なう防犯活動とが車の両輪のようにお互いに緊密な連緊のもとに、美川村民一人一人が地域毎における犯罪予防についての問題を、自ら発見して自らの手で解決して行こうとする団体である。
 以後、本村消防団、婦人会、少年補導団体、商業団体その他の関係団体機関の協力により実績をあげて来た。特に、「青少年の非行防止」については、村内各小中学校の協力のもとに、少年補導部長による柔剣道の指導があり、年間数回の大会に出場し優秀な成績をおさめ、郡内はもとより県内にも知られる実績をあげている。
 昭和四八年一〇月、本村の防犯相談所長五名を一一名に増加し、犯罪のない明るい村づくりを推進している。

犯罪統計

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