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美川村二十年誌

六、身体障害者福祉

 身体障害者のために昭和二四年一二月に身体障害者福祉法が制定せられ、更生のための必要な措置が講じられている。美川村でも四八年一二月末で九一名が身体障害者手帳をうけている。四二年の法改正で内部障害者も身体障害者となったので実数は一二〇名位に及ぶものと思われる。四八年一〇月から、これら内部障害者には新たに療育手帳が交付されることになった。
 1、美川村身体障害者協会
 美川村身体障害者協会は、会長泉最、会員約四〇名で四四年に発足し、身体障害者の社会復帰・研修・交通安全運動への協力などの活動を行っている。これらの活動の補助金として四八年度に六万円が交付されている。
 2、美川村傷痍軍人会
 第二次世界大戦によって傷ついた人々によって結成され総員六名で、人数こそ少ないが会長西村峰茂のもとに、社会福祉に少しでも役立ちたいと活動している。環境美化運動のため不自由な体をおして清掃等を行なっている。四八年度、村はこの団体に二万円の助成を行っている。
 3、重度身体障害者医療費給付事業
 四九年四月一日から県と村で行う事業で、一才から六四才までの重度身体障害者に対して医療費の自己負担分を無料とする、老人医療費と全く同じような制度である。長い間、本人も家族も高い医療費で苦しんでいたのが、ようやく解放されたのである。
 4、心身障害者扶養共済制度
 重度の心身障害者が扶養家族の死亡等による将来の不安を少しでもなくすため、共済掛金をかけて共済制度に加入し扶養義務者が六〇才をこえたのち、または死亡後、月々二万円(四八年度現在)の年金が支給される制度で、県村・共済加入者が掛金を三分の一づつ負担する。美川村にも八名の加入者がいる。