第一節　文化財

　文化財は、戦後思想の混乱などで、軽視される傾向もあったが、郷土の文化財を保存活用するため、村では昭和三四年九月、美川村文化財保護条例を制定し委員一〇名が委嘱された。
　三五年四月に県文化財専門委員や専門家が来村して、村内の神社・寺院等、現地調査して建造物・書画・彫刻・工芸品・史跡・名勝等、数々の貴重な文化財が発見された。これらを契機として、文化財保護思想の普及と保存活用につとめた。
　昭和三六年六月、考古学上貴重な「上黒岩岩陰遺跡」が発見された。このことは第二節に詳述することにする。