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美川村二十年誌

一、生活合理化運動

 昭和三三年、公民館活動の一環として生活合理化運動をはかり、「諸会合の時間を守る」「家計簿記帳」「新旧暦統一及び祭りの統合」の三つの村民運動が展開された。
 時間励行については、開会五分前までに出席する、会合に遅刻又は欠席する場合は事前に連絡する、開会は定刻を守り閉会もできるだけ守る、会合の運営をお互いに心がけ能率的にする等の時間励行の標語ポスターを各戸へ配布し、各機関団体へは「時間励行出席簿」の実施を呼びかけた。
 家計簿記帳は、豊かな生活の基礎は家計簿をつけて家庭の経済をはっきりつかむことが先決であるということからとりあげられ、毎月や年間の家計の目安を立て無駄をなくする運動が進められた。
 新旧暦統一及び秋祭の統一は、村内各所からの声が高まり、各機関や団体代表者で構成された村公民館運営審議会で全村的な問題として取り上げることになった。その後、婦人会・青年団、さらに組長会でも検討され、統一を申し合わせた。また公民館活動と相呼応して、村内各寺院及び神社関係者会議がもたれ、慎重に協議検討して、この趣旨を充分理解し協力することにした。
 旧暦の諸行事は、祖先からの伝統が生活の中に溶け込み、今日までうけつがれたもので、簡単にわりきれない深いものがあったが、時代は新暦の方向に大きく動き、昭和三三年から三四年の間に新旧暦の統一ができた。秋祭は、神職の人数の都合等で遅れ三七年に全村的に統一され、夏祭は七月一五・六日、秋祭は一一月一五・六日の両日と決定した。