三、美川西小学校

　これまでの弘形第一小学校は美川村の誕生と共に美川西小学校と校名が変更された。昭和三三年、屋根の大修理がほどこされ、運動場東側の久万川沿いに、金網工事、校庭にブランコ設置など施設がととのえられた。昭和三四年、転校した友へ「ささゆり」を送ろうと、ささゆりの友情記事が、愛媛新聞に掲載されたり、ＮＨＫから放映されもした。児童の転校は、年を追って多くなっていく。四〇年、本校のシンボル「希望少年」の除幕式が行なわれた。児童たちに夢と希望を、との願いに建立されたのである。四一年、県教委指定訪問を受け、県教委・松教の代表者と村内全教員の参観をうけ、教育現場の整備が実現された。
　同年県交通安全協会より、優良交通安全自治校として表彰を受けた。四六年、県社会科研究推進校に指定され、「社会科の能力をたかめる指導の評価と診断はどうすればよいか」の研究主題について成果発表をし、四七年、この教育成果が認められて学研教育賞を受賞した。校門右の羊池をはさんで、つぎの句碑が美川新樹会により建立された。
　　泥背うて動かぬ亀や柳散る　　甘露門
　　いたづらを叱りに出たり南風吹く　　　美　舟
　四八年、県教委指定音楽研究校となり「創造的表現能力をたかめる指導」について成果発表を行ない、四九年、県教委より続いて音楽研究指定校として研究テーマ「旋律創作と編曲における指導計画と指導法」を究明しようとしている。