データベース『えひめの記憶』
美川村二十年誌
三、木炭・椎茸
木炭については、戦中戦後のエネルギー源として、高度に活用され、農家収入に多大のウエートをしめていたが、昭和三〇年ころより、家庭燃料として、プロパンガス・電気・石油器具が普及し、木炭生産も下降線をたどり、現在では自家使用程度になっている。以上の結果木炭原木であった、なら・くぬぎ等が、しいたけの原木として活用される事となり、しいたけ生産も昭和三五年ころから年々増産され、現在では農家にとって、大きな収入源となっている。しかし、このしいたけ生産については、スギ・ヒノキの人工林の増加により、広葉樹林が激減し、今後生産量の増大については、多くを望めない状態であり、原木対策が必要である。
なお、このしいたけの普及奨励に当っては、そのきっかけを作った時の美川村森林組合長古谷金一および愛媛県技師大石光男の努力を多としたい。