二、新農山漁村振興特別助成事業

　この事業は昭和三一年四月六日の閣議で決定された新農山漁村建設総合対策要綱に基づくものであるが、本村は三三年に農村振興基本計画をたて、これと併行して美川地域農業振興協議会を組識した。
　この当時は食糧自給の伴はない農業経営は不安定かつ貧困であり、畑作をもって食糧自給は望めないと開田による解決を考えた。生産性低下の因子となる人力依存と農林道の整備を実施、かんがい用排水路を舗装し経常水利費の節減、むぎ・とうもろこしを換金作物に改め、購入肥料は経営費の主座を占め年々贈大の傾向にあり、家畜の導入を促進して無畜農家解消・栽培技術経営技術の改善と共同利用施設・共同集出荷施設を拡充整備・特に中堅青壮年・四Ｈクラブ（農業の改良普及の基石となるグループ）の育成に努める等の外、当該計画書に基づき昭和三三年より三ヶ年間に於て次の事業が実施された。（一部推定事業費のものを含む）