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美川村二十年誌

二、葉たばこ

 これまでの畑作を概観すると夏はとうきび、冬は麦、その外に甘藷・馬鈴藩・陸稲・大豆・小豆・そば・こきび等が散見され、換金作物はみつまた・椿・のり(黄蜀葵)位いのものであった。
 それが昭和二六年頃から現金収入源を求めて、畑作経営は大きく転換せざるを得ない状態となった。葉たばこがこの地方に入ったのは、ちょうど二六年頃である。その後、三〇年の合併から美川村振興計画を基礎に奨励し、さらに三六年の自立農家育成協議会等の意見も入れて本村の基幹作目に選定して、五〇㌶を目標に奨励に努めた。合併当時は一四・一㌶に過ぎない耕作面積であったが、昭和四六年には四六㌶に拡大した。その後、農村人口の老齢化と、発展を続ける他産業への流出もあって、以来年々減少をつづけているが、安定した現金収入源として再び見直されるであろうことを期待したい。

たばこ耕作実績

たばこ耕作実績