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美川村二十年誌

第一節 三 役

 村長 昭和三〇年三月三一日を期して美川村は誕生し力強く発足した。合併当初は村長職務執行者に旧弘形村長であった土居通栄が就任して行政機構の整備・事務分掌等に専念した。四月一七日、村長選挙が行なわれ旧弘形村から土居通栄・平岡英男、旧仕七川村から新谷優の三名が立候補し、選挙の結果、土居通栄が当選、美川村初代の村長に就任した。昭和三四年四月の改選に当り、新谷優・城山元が立候補して新谷優が当選して第二代の村長に就任した。その後昭和三八年・四二年・四六年の村長選挙はいずれも新谷優が無投票当選して、四期に亘り村政を担当し現在に至っている。村長の権限は村を統轄してこれを代表すると共に、団体の事務及び機関委任事務の管理執行権・規則制定権・職員の指揮監督権・職員の任免権・組織権など幅広い権限を持っている。
 助役 村長の最高の補佐機関である助役は村長を補佐し、その補助機関である職員の担任する事務を監督し、村長の職務を代理する職務を帯びている。助役の任期は原則として四年であり、村長が議会の同意を得て選任する事とされている。昭和三〇年八月、初代助役に高橋末吉が就任し、二代渡部一加、三代猪上正度、四代山下伝三郎がそれぞれ一期を務めたが、昭和四六年八月山下伝三郎が再任され、五代助役として現在に至っている。
 収入役 収入役は現金の出納・保管、その他会計事務をつかさどり、その事務の執行については独立した権限が与えられている。選任方法は助役と同様、長が議会の同意を得て選任する。任期は四年である。昭和三〇年八月初代収入役に正岡悦次郎が就任して一期を勤め、任期満了とともに再任せられ、二代収入役に就任したが昭和三六年五月退職、後任収入役に猪上正度が選任せられ三代収入役に就任して残任期間をつとめた。昭和三八年八月、四代収入役田野正弐、昭和四二年八月、五代収入役土居敏雄、昭和四六年八月、六代収入役に長岡道一が就任して現在に至っている。