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面河村誌

(三) 嗜好品(酒類・たばこ)

 昭和五十二年(一九七七)日本の成人一人当たりのビール消費量は、大瓶(六三三ミリリットル)八三・二本(一万四一九四円)、ウイスキー瓶(七二〇ミリリットル)四・五本(六〇九〇円)、清酒一・八リットル入一三・一本(一万四六九〇円)、金額合計三万四九二〇円、そのうち、酒税一万一六一二円負担したことになる。
 明治時代まで、この地では専ら清酒のみ、しかも、瓶詰がなかった時代で専ら酒樽。どの家庭でも正月には、一斗樽ぐらいは御燗酒といって備えたものである。
 ビールは大正時代から出回ったが、ウイスキーは昭和時代から、それも一般庶民に愛用せらるるようになったのは、昭和二十年、太平洋戦争終戦以降からである。
 愛媛県の消費高は、七六・八七三キロリットルで、四国で第一位、酒別の構成比率は、
  ビール…………………………六二・一%
  清 酒…………………………三〇・二%
  ウイスキー類……………………二・七%
  焼 酎(しょうちゅう)………三・二%
 昭和五十一年(一九七六)日本専売公社が発表した、日本のたばこ喫煙量は、男性一日二三・八本、女性一日一六・六本、男性一か月のたばこ代三四三七円、女性二四四七円である。
 昭和五十年度面河村内でのたばこ売上高は、五千四百四十五万三千余円、成人男女一人当たりのたばこ代金は、四万三五六二円、一か月三六三〇円余である。
 大正時代までは、この地のたばこ愛用者は、煙管を用いる「刻みたばこ」が主流で、紙巻きの「敷島」「朝日」両切りの「ゴールデン=バット」が時折愛用され、「ほまれ」は、軍隊用であった。
 最近、刻みたばこはほとんど姿を消した。紙巻き、しかもフィルター付きが主流で、セブンスター・ハイライト・チェリー・ピースが愛用されている。