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面河村誌

一 寺子屋教育

 寺子屋は幕府や領主に関係なく、自然発生的に興ったものが圧倒的に多く、神社・士族・医師・庄屋・農民などの居宅が使用された。
 寺子は、初め庄屋や有産階級の子弟に限られていたのであるが、しだいに一般庶民の子弟に及んだ。ここでは一定の就学年齢も期間もなく、全く自由に就学し、自由に退学することができた。そのため、短いものは一年ぐらい、長いものは五、六年通学する者もあった。
 要するに生活に必要な読み、書き、そろばん(計算)の実力を養えばよいのであった。村ではほとんど男子が就学していた。

面河村における寺子屋

面河村における寺子屋