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面河村誌

(三) 五色河原

 関門から約八二〇メートルの所にある。
 関門から想思渓までは、流れが比較的急であるが、この辺りは河床は緩傾斜をし、その上を河水が緩やかに流れ、背景には面河第一の絶勝、亀腹があり、岩石の白色・流水の清藍色・苔類の黒色・藻類の緑色などは、両岸の樹木の色とよく調和して端麗優美の景観をつくり、関門の景を雪舟の墨絵とすれば、この所は光淋の彩色画にも相当するであろう。
 面河渓中の奇岩亀原を背景として流れ緩やかに河幅広き五色河原はまことに仙郷である。
 なお道路の東側に岩から出てくる風穴がある。