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面河村誌

(二) 降水量

 降水量は、年によってその量が違うが、平均して年間一七〇〇ミリを
超えている。この豊かな降水量は、農作物や樹木の生育に大きな影響を
与えている。松山地方に比べると年間五〇〇ミリも多い降水量である。これは標高が高くなるにつれて気温が下がり、水蒸気の量は減少する。けれども、四国山地にさえぎられて上昇気流となり、これが雨雲となって雨をもたらすからである。
 降水量は、夏に多く冬少ないという気温の変化と同じような特徴があ
り、これが夏の農作物を育てるための好条件ともなっている。しかし、
作目によっては多雨のため生育障害を受けるものもある。