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面河村誌

二 マイカーの普及

 県道・町村道・林道の開通と、高度経済成長の波に乗り、自家用車の普及は急速に延び、通勤にレジャーに、特に若者にとって、自動車は三種の神器の一つでもある。
 別表は最近一〇か年間のそれぞれの普通乗用車、軽自動車の台数集計である。
 備考
  一 昭和五十年末日、面河村の戸数五六四戸、普通乗用車三二六台、一・七戸に一台である。
  二 同上面河村の人口一、七一一人、五・二人に一台である。
  三 普通車、軽自動車の合計四〇一台、一・四戸当たり一台、四・二人に一台である。
  四 上浮穴郡の人口二万三九七八人、普通乗用車台数三一五九台、七・六人に一台である。
  五 昭和五十一年(一九七六)全国の普通乗用車台数約三五〇〇万台、人口一億一一九三万人、三・二人に一台である。
 以上のとおりであるが、これを、村・郡・全国と比較して、簡明に示すと次のとおりである。
  面河村 五・二人に一台  上浮穴郡 七・六人に一台  
  全国 三・二人に一台
 この山間僻地で、かつては夢想もしなかった一つの異変である。若者のUターン現象が若し将来あるとすれば、さらに自動車の台数は延びる傾向にあることは予想できると思う。人は歩くものという観念は、明治・大正時代、スピードとレジャー、省力を競う現世代、自動車は若者にとって、欠かせない華やかなアクセサリー、よき時代というべきである。