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面河村誌

(二) 明神層

 明神層の方は、結晶片岩の石ころは、ほとんど入ってなく、和泉層群(礫岩・砂岩・頁岩)と変質古生層、最上層は、花崗岩類が多くなって、さきの二名層とは整合に重なっている。この地層からの化石は多く、ビロウの類や、ハスの古い型の化石が発見されている。この化石から、明神層は、約四〇〇〇万年の昔、亜熱帯性気候の土地に堆積したことが考えられる。
 つまり、久万層群と呼ばれる地層は、さきの結晶片岩の上に乗っかっているのであるから、この地層が堆積した時代は、再び、海ないしは沼であって気候も現在より暖かかったということになる。