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久万町誌

七 結びにかえて

 新町発足以来、常に積極的な町づくりを進めてまいりました。合併当時は、先輩のご努力で造られた美林が、町の財政に大きな役割を果たしました。お蔭様で積極的な行財政の推進にもかかわらず、健全財政を堅持することができました。今日では材価が低迷しており、町有林に財源を求めることができません。町有林は今力を蓄積する時代であります。
 町の財政は、国からの交付税と町税、国や県からの負担金、補助金、起債で賄っております。当然のことながら、積極的な行財政の改革と効率的な財政運用と節減に務め、増加する住民のニーズに対応しています。が、一方では町民の皆様のご理解とご協力をいただき、それぞれの役割分担をお願いする次第であります。こうして健全財政を堅持するなかで、積極的な町づくりこそ、私の理念でもあります。
 かつて私たちは、あちこちと地域づくり先進地へ出かけて行って、多くのことを学びました。最近では、先進地視察だといって、久万町へずいぶん大勢の方が、視察にみえられます。
 町の持っている資源、素材、特性をうまく活用し、知恵をしぼって、町ぐるみで、地道な努力を重ねれば、必ず新しい展望が開け、久万町の前途は洋々たるものがあると信じています。
 豊かで真に住みよい町、本当の意味での福祉の町づくりは、私たち行政に携わる者の、すべてに課せられた永遠の課題であり、目標であります。こよなく愛する久万町の未来の発展を願って、一意専心、全力を傾注することを誓うものであります。