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久万町誌

3 火葬場

 久万町の火葬場は、町村合併時、久万火葬場(炉二基)、父二峰火葬場(炉一基)、川瀬火葬場(炉一基)の三つの施設があり、火葬場開設以来久万火葬場には大西音五郎氏(昭和四九年一〇月退職)、父二峰火葬場には谷口幸作氏(昭和四九年三月退職)、川瀬火葬場には坂本林作氏(昭和五一年一二月退職)が二〇数年間、それぞれ地域住民に信望されて作業に従事していた。
 社会経済の高度成長に伴い自家用自動車が普及し、あわせて道路の改修が進められたことにより交通機関が急速に進歩して、住民の生活空間の距離が短縮された。そのため火葬場の利用も諸条件の整った久万火葬場を利用する者が多くなってきた。そこで町では、昭和五一年、従来まきを利用していた久万火葬場の燃焼方式を、一炉灯油バーナーに改造して住民の利用に対応することとした。
 反面、父二峰、川瀬の両施設は、まったく利用する者がいなくなったため、昭和五三年四月、これを廃止した。
 その後、上浮穴郡生活環境事務組合において、火葬場についても郡内町村の共同利用施設として、昭和五四年度に現在地へ近代的な施設が建設され、現在に至っている。