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久万町誌

15 葛城神社

 大字二名字永田ノ森
 祭 神 一言主神・饒速日命・味鋪高彦根神・応神天皇・菅原道真命
 社記によると、「天武天皇の御宇朱馬元丙戌年(六八六)国司散伍伊予守小子宿祢玉輿は、大和国葛城山から役の小角を伊予国に迎え、深山原野、人の住居なき地を伐り開き移民の法を設けて、往時より祀っていた饒宮二名古社と称する饒速口命を祀る」とある。古社へは同じく一言主神・味鋪高彦根神を遷宮してこの鎮護の神として祀る。後鳥羽天皇の建久三年(一一九二)八月一五日、国守河野伊予守通俊は山城国男山八幡宮を勧請して国中二二社を祀り応神天皇を祭神とした。その後、後土御門天皇の文明三年(一四七一)九月、菅公の霊を京都北野天満宮より勧請して祀った。本殿・中殿・拝殿・神饌所等が建てられている。